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上海ユダヤ難民博物館 [ひとり言]

上海のユダヤ人コミュニティについて、前から興味があり、
訪ねてみたいと思っていました。

杉原千畝さんのような自分の信念を貫いた人もいる一方で、
日本統治下の「ゴーヤ」という日本人役人は、上海の
ユダヤ人が居留地(ゲットー)から出る際にビンタしたり、
相当意地悪で傲慢だったようです。本当に残念なことです。
そんな人の尊厳を踏みにじる行為は許せないと思ったのですが、
「そんな屈辱もヨーロッパで受けた行為に比べればマシだった」
というインタビュー映像には胸が痛みました。

正月にハナ・アレントの映画を見た時にも思いましたが、
ゴーヤにしろ、ナチスの役人にしろ「普通の人」、つまり
何も考えずに上から言われたことをそのままこなすだけの
人たちが「役職」を与えられて勘違いしていたのだと思います。
(つまり、自分の頭で判断できない人ということ)
でも自分の命の危険を顧みず、彼らを匿った人々も少なからず
いたのだから、「普通の人」だからと言って、決して免罪される
わけではないと思います。

また、上海にはドイツ系ユダヤ人も多く渡っていたので、
ドイツ語新聞やドイツのパスポートなどたくさんありました。
その話をD君のおばさんにしたら、「そうなのよ!」とのこと。
上海ユダヤ難民博物館の資料を読むと、ドイツに帰った人も
いたようですが、アメリカやイスラエルに渡った人も多数のようです。
D君一家もそれぞれの信条や政治的スタンスの違いで、アルゼンチン、
イスラエル、ドイツとみんなバラバラに暮らしていて、現在も
翻弄されたままであることを思うと複雑な気持ちになります。


↓これを博物館で買ってきましたが、日本のアマゾンでは高い!
Once Upon a Time in Shanghai: A Jewish Woman's Journey Through the 20th Century China

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  • 出版社/メーカー: China Intercontinental Press
  • 発売日: 2008/01/01
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↓上海のユダヤ人コミュニティについての記述はありませんが、
神戸と長崎については少し触れています。
ペンブックス19  ユダヤとは何か。聖地エルサレムへ (Pen BOOKS)

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  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2012/12/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


↓近年の日本での人種差別行為も非常に気になり、懸念しています。
ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)

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ヘイトスピーチ 表現の自由はどこまで認められるか

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